”英国式金管バンド”ってどんなバンドなのか、ですが、このことは「英国式金管バンド」とか「ブリティッシュブラス」と検索していただけると沢山説明が見つかると思いますので、ここでは簡単に。 ”英国式金管バンド”というのは、イギリスを中心にヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドなどで多くみられるバンドで、サクソルン属という金管楽器とトロンボーン、打楽器だけで編成されています。 特徴的なことの1つに、コの字型(馬蹄型とも)に並んで座り、フリューゲルホルン以外の楽器のベルが客席に向かず、コの字の中心に音が集めるというところがあります。サクソルン属という同属の楽器を使ってることもあわさり、各楽器の音がブレンドされるところは、吹奏楽とは違った魅力の一つだと思います。 特徴的なことの2つめに、楽譜があります。”英国式金管バンド”で使用する楽譜は、バス・トロンボーンを除いて全ての楽譜がト音記号で書かれてるということがあります。バスも例外なくト音記号です。また、使用する楽器は全てBb管かEb管なので、コルネットの楽譜をバスで吹く、なんてこともできちゃいます。 そんな”英国式金管バンド”で使用する各楽器について、筆者の主観ですが簡単に特徴をまとめてみました。 (1)ソプラノ・コルネット(Eb管) ⇒一番高音を担当し、サウンドを引き締めたり、華やかにしたりします。 吹奏楽でいうとピッコロやEb管クラリネットのような役割をします。 (2)コルネット(前列) ⇒”英国式金管バンド”で一番の花形で、主にメロディラインを担当します。 吹奏楽でいうと1番トランペットの他、フルートや1番クラリネットのような役割をします。 (3)コルネット(後列) ⇒主にハーモニーや、伴奏を担当します。 吹奏楽でいうと2番・3番トランペットや2番・3番クラリネットのような役割をします。 (4)フリューゲルホルン ⇒コルネット(前列)やユーフォニアムと同様に”英国式金管バンド”では中心となるパートで、 メロディラインを担当することが多いです。 吹奏楽でいうとアルトサックスのような役割をします。 (5)テナーホルン(アルトホルン) ⇒主にハーモニーや伴奏を担当することが多く、”英国式金管バンド”で特徴的なパートです。 吹奏楽でいうとフレンチホルンや、アルトサックス、テナーサックスのような役割をします。 (6)バリトン ⇒音域はユーフォニアムと同じですが、テナーホルンと一緒にハーモニーや伴奏を担当すること が多いです。 吹奏楽でいうとテナーサックスやバリトンサックスのような役割をします。 (7)トロンボーン ⇒他のパートとは異なりサクソルン属の楽器ではなく、サウンドにアクセントをつけたり、ハーモニー を担当することが多いです。 吹奏楽でのトロンボーンと同じような役割をします。 (8)バス・トロンボーン ⇒トロンボーンと同様にサクソルン属の楽器ではなく、サウンドにアクセントをつけたり、バスパート と一緒に伴奏を担当することが多いです。 吹奏楽でのバス・トロンボーンと同じような役割をします。 (9)ユーフォニアム ⇒”英国式金管バンド”ではコルネット同様に花形で、メロディラインを担当することが多いです。 吹奏楽でのユーフォニアムの他、1番クラリネットのような役割をします。 (10)バス(Eb管) ⇒バスパートとして”英国式金管バンド”のサウンドを支える他、Bb管バスよりも音域が高いため 中音域と低音域のつなぎ役を担当します。 吹奏楽でのユーフォニアムやテューバのような役割をします。 (11)バス(Bb管) ⇒一番低音を担当し、”英国式金管バンド”のサウンドの要を担当します。 吹奏楽でのテューバと同じような役割をします。 (12)パーカッション ⇒ドラムでサウンドを引き締めたり、鍵盤楽器や小物楽器でサウンドに彩りを与えたりします。 吹奏楽でのパーカッションと同じような役割をします。 |
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